現在、整骨院向けのコンサルに関しては、保険のみでなんとかしたいという先生はお断りしています。なので僕のクライントで言えば、自費を扱っていない整骨院はありません。(弊社クライントの半分以上の整骨院が完全自費移行を目標としています)
この状況は特別だとしても、特に都市部においては自費移行を考えている整骨院経営者も最近は増えてきました。完全移行とまではいかないにしても、自費治療を入れて保険頼みの経営を見直したいと思っている柔整師は、以前に比べると多くなっています。
普通に考えれば整骨院の数が多いとか、今の制度がこのまま続く保証なんてないことぐらい誰の目にも明らかです。でもだからといって自費を導入するのはやっぱり不安。そういった先生も多いのも事実です。
ということで、今回から2回に分けて自費移行した場合のメリット、デメリットについてお伝えします。1回目の今回はまずはメリットについて
不正請求の心配がなくなる
僕のクライアントで保険治療中心から自費移行された柔整師がもっとも喜ぶのはこれです。自費移行を決断した理由を、不正請求したくなかったからという先生が多い。
単なる肩こりを、なんだかんだ理由をつけて亜急性ってことにする。
どう考えても説明つかんけど、とりあえず頸椎捻挫ってことにしとけ。
紹介は嬉しいけど「保険が効くマッサージ屋さん」って紹介するのやめてよ。
なんてのを毎日毎日やるのが嫌なんだそうな。あぁ、これってダメなことやっているな。でも生活のためには仕方ないな。という状況から抜け出したいんですね。
もちろん柔整師全員が不正をやっているって意味じゃありませんからね。(いちいちこれ書かないと苦情がくるので・・・)でも、こりゃグレーじゃなくクロだなと思いながらもやめられずにいる柔整師が多いことも確かです。
それが自費移行しちゃえばなくなるわけです。完全自費移行であれば、療養費関連に関してはやましいことは一切なくなります。(他の関係法規に関してはデメリットの回で)
また、僕のクライアントでもけっこう多いのが、基本は自費施術。完全にシロな外傷などに関しては保険適用。というスタンスにする整骨院です。これだと説明に時間がかかる場合も出てきますがやましいことはなくなりますので、全力で治療にあたることができます。
レセプトが不要になる
これは完全自費移行した場合にのみですが、療養費とはもう関係なくなるわけですからレセプトなんぞ面倒くさいこととはおさらばできます。当然、返戻?照会?なにそれおいしいの?ってな状態になれます。
月末、月初はてんやわんやという整骨院も多いです。
患者さんのもとに照会が来たりして、その対応に苦慮されている先生も多いです。
そういった施術とは関係のない、事務作業や対応がなくなるのは魅力的です。
自由に施術ができる
自由と言えば語弊がありますが、併設院など適切な対応をすれば、治療の自由度はかなりあがります。保険内で抑えようとすれば、当然できないことが多くなります。でも、その枠組みから出れば、患者さんの望む施術が、あなたがやりたい施術ができるようになります。
これも実は僕のクライアントではよく聞く感想です。
患者さんを助けたい。もっと患者さんに合った施術をしてあげたい。という真面目な柔整師ほどこの想いが強いので、保険という枠組みの中ではヤキモキしてしまうんですね。
単価が上がる
自由診療にしてしまえば、自分で自由に値段がつけられるようになります。ということは、施術10分で1万円なんていう値段設定をしたってまったく問題なくなります。実際にそういった治療院は少しずつ増えています。
単価が上がると、問診や説明に使える時間を増やすことが可能なため、治療そのものの質や、患者さんの満足度や理解度が向上することにもつながります。
また、患者さんからの理不尽な要望は減る傾向にあります。たとえば、「他の整骨院はもっともっとたくさん揉んでくれる。もっとマッサージして」とか「もっと強く揉んで」といったような見当違いな要望が減る可能性が高いということです。
宣伝の幅が広がる
これは整体院にしていまえばという意味です。
整骨院や柔整師という肩書きを出しての広告であれば、柔道整復師法24条に定めるところの広告制限を受けます。しかし、整体院として整体師としてであればこれに該当しないので、広告に関する制限は大幅に減ります。(なんでもアリというわけではありませんよ)
よって、集客力の高い魅力的なチラシも作れます。看板に値段を掲載しても特に問題ありません。オフライン集客の面ではかなりやりやすくなるのは間違いありません。
正直、整骨院のオフライン集客はむずかしいです。特に立地の悪い整骨院ではオフライン集客はほぼ機能していないといってもいいです。それが整体院にすることで(併設院などでもOK)幅が広がるのは大きなメリットです。
以上が整骨院を自費移行する主なメリットになります。ちょいと強引なところもありましたが、だいたいここで挙げたようなものになってくるはずです。
ただ、整骨院の自費移行はメリットだけではもちろんありません。デメリットもあるわけですね。
ということで、次回の記事でデメリットについてお伝えします。
⇒ 整骨院を自費移行するデメリット
整骨院・接骨院集客経営コンサルタント、加藤
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