集客塾のプレセミナーで分院展開について質問を受けました。
実は、分院展開についてはこれまであんまり語っていません。なぜかというと、これまで事例が少なすぎたからです。自分の例(整骨院ではなく自費治療院)はあるとして、その他はなかなか出てこない。
なぜかというと、僕は1人治療院を中心にコンサルティングしてきましたので、事例がなかったんですね。でも最近やっと、そういった1人治療院から2院目を開院します!といった事例もでてきたので、ここらでこれまでの事例を踏まえ書いてみることにしました。
分院展開の3つパターン
分院の関わりかたとして、3つのパターンがあります。
現在ある整骨院をA院。新しく開院するほうをB院とします。
- A院、B院ともに院長として集客経営運営すべてに関わる
- A院は自分。B院は分院長。というようにどちらかを一院を人に任せる
- A院、B院ともに分院長を作り、自分は統括的な立場になる
大きく分けると、この3つのパターンが考えれます。どれが正解かというのはないのですが、これまで見てきたことから考えると、それぞれ特徴があります。
整骨院経営すべてに関わるのは難しい
まず1番は僕がもっともおすすめしない方法です。
一番リスクが低く安全ともいえるかもしれませんが、もっとも大変なやり方ともいえます。
この方法で自分の時間がなくなってしまって、ふらふらになっている整骨院経営者はけっこう多いです。いったいなんのために分院開業したのか?と後悔する先生もいます。
最悪のケースを書くとこんな感じ
どちらの院のスタッフも院長がいる時間が窮屈に感じる。
↓
院長VSその他のスタッフの構図になる
↓
院長がいなくなると生産性が落ちる
↓
院長が手を抜けない
↓
アホほど働く。常にアクセルを踏んだ状態
↓
働いている割には儲からない(*_*)
もちろん全部これになるわけではありませんが、このケースになってしまう人が多いので僕はあまりおすすめしていません。
分院は人に任せるのが理想的?
2院運営という観点で見ると、2番がバランスの取れた方法でおすすめです。
自分が一院を運営し、分院長に一院を運営してもらう方法です。
基本的な軸やコンセプトを決めて、あとは分院長に裁量権を与えて運営してもらいます。ポイントはその軸の決定に分院長を参加させること。
人って、他人から与えられたものよりも、自分で決定したことに対して責任を持って行動する傾向にあります。「自分で決めたんだから責任持って頑張らないと」と思うものなのです。
裁量権を与え、その線引きをある程度明確にすることも大事です。どこまで自分の判断で決定していいのか?がわからないことほどやりにくいことはないからです。
よくある部下の悩みの笑い話としてこういったものがあります
自分の判断で行動したとき
⇒ なんで相談なしに勝手なことをするんだ!と怒られる
いちいち判断を仰いだ場合
⇒ いちいち指示しなきゃ動けないの?自分で判断しろよ!と怒られる
部下からしてみれば、どうすりゃいいのかわからないのです。
で、行動の基準が怒られないためにはどうするか?になる。
これではなかなか整骨院の成長は見込めませんよね。
そしてそのツケは結局はオーナーであるあなたに回ってくる。
そうならないためにも、ここまでは任せるからあなたの自由にやってね。その責任は俺がとるから。でもここから先は指示を仰いで。という明確な線引きをすることです。
実際のところその線引きは難しいですが、引く努力をしないで、うやむやにしてしまうと、いずれ問題の種となってしまいます。
まとめると、責任と自覚を持たせるために軸やコンセプト作りに参加させる。
裁量権を与え、ある程度自由に行動させる。
この二点になります。
はっきりいって不安になります。俺ならこうするのに!なんでそんだけしかできないの?と不安と不満は出てきます。でもね、それはしょうがないですよ。だって分院長はあなたではないし、経営者でもないからです。それは仕方がない。
三院以上の分院展開をするなら
2院で3番を選択する場合は、少し難易度は高くなります。
自分は現場から少し離れるわけですから、その分の売り上げがなくなります。
それに耐えうる仕組みがないとダメだからです。
それが可能であれば、3番はおすすめ。
なぜなら、その後の分院展開が組みやすいからです。
ここがうまくできれば、この方法で3院はまでは比較的スムーズに分院展開できます。
ただ、これが4院、5院となってくると自分一人で統括するのも大変になってきます。そうなると別に統括者を作る必要ができてきます。
どのパターンにするにしても、2番のところで書いたように、いかに責任と自覚を持たせるのか。裁量権をいかに明確に与えるのか。この2点はとても大切なポイントになります。
整骨院経営に自分がどう関わるのかは、それぞれ考えかたの違いはありますが、分院展開したのであれば、理想は自分がいなくてもしっかり回る仕組みをつくることです。いつまでも自分がいないとダメという状態は非常に疲れます。それだったら分院展開なんかせずに強力な1院だけのほうがうまくいったりもします。
以上、整骨院の分院展開を成功させるための3つのパターンでした。
これから分院展開を考えている先生は参考にしてみてくださいね。
整骨院・接骨院集客経営コンサルタント、加藤
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