真面目な接骨院ほどうまくいかない

今回の記事は、自分のことについて書きます。僕が治療院専門のコンサルタントをやっている上で、そのミッションのひとつとして掲げているのが、治療家に、精神的・経済的・社会的な誇りを持ってもらうことです。

少し言い方を変えれば、いい治療院(接骨院)を潰さないということ。

実際のところ、想いを持っていても、それなりに知識や技術を持っていても、人間的に素晴らしくても、潰れる接骨院は潰れます。むしろ、保険診療というところにフォーカスすると、残念ながらちゃんとしているほうが潰れる可能性が高い。

これはさすがにツライじゃないですか。どう考えても間違っていると僕は思う。
だから僕はそんないい接骨院を潰さないサポートがしたいと思っています。キレイ事ではなく本当に本当に本当に。

 

都市部ではもう接骨院は終わった

地方においてはまだ実感がないところが多いのですが、都市部においてはいよいよ接骨院経営が苦しくなってきています。亜急性も通用しなくなりそうだし、部位ころがしも厳しくなっていきます。(ま、当たり前なんですが・・・)

とはいえ、その最大の理由はやはり競合が多いことにあります。

たとえば、僕の住む大阪を例に取ると、柔道整復師の数は平成26年の時点で8,782名です。これを人口10万人に対して何名いるかに換算すると、10万人あたり99.4名で全国トップ。

同じく10万人に対する数字で比較すると、鳥取が11.1名、島根が18.2名。これだけ差が激しいとやはり地域差はあるといえます。そして言うまでもなく、大阪で接骨院経営は厳しい。

大阪に限らず、10万人あたりの柔整師の数が60名を超えるような地域になると、やはり厳しい状況にあるといっていいと思います。

 

厳しい状況とは保険診療を指す

冒頭に書いた厳しい状況とは、基本的には保険診療ではという意味です。

接骨院、修道整復師が療養費の請求をできる外傷の数は、いきなり増えることはありません。となると、供給側の接骨院だけが増えている現状では、保険診療という点においては厳しいと言わざるを得ない。

これが自費治療になると、競争は激しいものの、その範囲が広いのでやり方さえ間違えなければ、今のところ十分運営していけます。保険に頼った接骨院が厳しい理由は、支給申請できるのが外傷のみという範囲の狭さにあるからです。

なので枠組みさえ抜けさえすれば、患者さんはいくらだっているし、なにより価格設定を自分でできるので、働き方を今よりも自分でコントロールできるようになります。

 

保険で生き残れる接骨院の条件は立地と規模

今後、競争の激しい都市部において、保険メインの接骨院で生き残るには、立地と規模が重要になります。

保険を使って安く治療が受けられる接骨院の商圏は、相対的に狭くなります。これは立地が強みになることを意味します。

また、保険診療の場合、治れば通院はそこで終わりなので、LTV(一人の患者さんが使ってくれる金額の総額)は低くなります。ということは、ガボっと安定的に集患する必要があるということ。これらには絶対ではありませんが、基本的にはある程度の立地が必要になります。

それに加えて単価が安いので、自分の収入をあげるためには、数をこなす必要があります。数をこなすのは一人ではどうしても限界があるので、スタッフを増やして対処することになる。

つまり施術者が一人というような小規模接骨院が、都市部において保険治療でのみ運営していくのは無理があるということなのです。

 

良い接骨院を潰さない

いたずらに部位数や通院日数を増やす。慢性を外傷と偽って療養費の請求をする。そして3か月ごとに負傷部位を変えて継続させる。なんてことは絶対にしたくない!というまともな考えであるならば、保険に頼っていてはダメです。

冒頭にも書きましたが、ちゃんとしていたほうが潰れる確率が上がります。
実際のところ、そう簡単には潰れはしないだろうけど、収入はとても低いものとなるでしょう。

収入が低くなると、社会的・精神的・経済的な誇りってなかなか持てないんですよね。これまた冒頭に書いたように、僕はそういった良い柔整師ほど誇りを持って接骨院経営をやっていってほしいし、それをサポートするのが使命だと思っています。

そのために、保険以外の収入源を持ってほしいのです。自費治療であったり、物販であったり、セミナーや講習会の開催であったりです。

で、それがよくわからんという先生に対して、僕がなんらかのお手伝いをすることができれば嬉しいなと思っている次第であります。

僕だってお金が欲しい。お金が大好きです。だから仕事が欲しい。でもどうせ仕事するんなら、ちゃんと使命感をもって仕事がしたいわけですよ。その使命に照らし合わせた結果、僕のやりたいことは、「良い接骨院(治療院)をつぶさない」ということなんですね。

他のコンサルタントと違って、自費治療をするにも法的な要件を整える話から入る、メンドクサイ僕ですが、これからもこの考えを軸に治療家と一緒に仕事がしていきたいと思っています。
整骨院・接骨院集客経営コンサルタント、加藤

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