帰り際の一言が大事

患者さんへの帰り際の一言だけで、接骨院の売り上げは意外と伸びます。

接骨院を楽しく繁盛していくためにできる施策はたくさんあります。本質的なことから、小手先といえるようなものまで、それこそ答えなんてないわけですから無限にあるといえでしょう。

この記事は、そのたくさん存在するであろううちのひとつ、帰り際の一言について。

 

帰り際の一言が効果的

好きな人をデートしたと想像してみてください。
いきなりなんの話やねん!接骨院と関係ないやんけ!
と思わず、とりあえず想像してみてくださいな。

  1. 会った直後は盛り上がったけど、別れ際はちょっと盛り上がりに欠けて、退屈だった。
  2. 会ったときは退屈だったけど、別れ際はいい雰囲気になってそこそこ盛り上がった。

この二つのケース、トータルで言えば、盛り上がった場面も退屈だった場面も同じぐらい比率だったとしても、「またデートしたい!」と思うのは2番のケースだそうです。

つまり、別れ際はとても大事。(ちょっと乱暴なまとめかたですが、そこは大人の対応を)

 

これは接骨院でも応用可能です。
テクニック的なことになりますが、帰り際の一瞬を大事に扱うという意味。

よくあるのが、帰るときはほったらかしという接骨院。
施術終わったし、金もらったし、もうアンタに用はねぇよ!あばよ!ってな感じですね。

さすがにそんな気持ちではないのでしょうが、帰り際を大事にしないというのは、文字にすればこういうことなのです。

 

新規が少なくても売り上げを作る

僕が主催する「加藤会」ってのがあるんですね。
その会の定例会で、ある治療家がこんなことを言っていました。
「患者さんが帰るときは、必ず玄関まで言って、一言二言声を掛けます」

この先生は、新規はここ十年毎月3名ほどだそうです。でも年商は約1000万。

完全自費の鍼灸マッサージ院をされている先生なので、接骨院とは少し違います。なので、感覚的にあなたに伝わりにくいかもしれませんが、新規数が月間3名で年商1000万はなかなかできることではありません。

もちろん、帰り際に一言掛けているだけで、その結果を生み出すわけじゃあないですからね。他ができているという前提はあります。例えば技術的な面でもめっちゃ優秀な先生です。物腰も柔らかく、人柄も最高です。

でもひとつの効果的な手法として、帰り際を大切にしていることが挙げられると想像できるのです。いろいろなことの積み重ねが、数少ない新規数でも売り上げを作れる理由だと考えられるんですね。

 

帰り際になにを言えばいいのか?

では、実際になんて言えばいいの?という疑問が起こりますよね?
うん。よくわかりません。 ← えっ!?

いや、本当にわからんのです。
患者さんが「あ、私、大事にされている!」と感じればそれでいいからです。

「雨が降っていますから、気を付けて帰ってくださいね」
たったこれだけでも、優しく伝えて、最後に笑顔で見送ることができれば、もうそれで十分気持ちが伝わることがあります。

ようはたいしたこと言わんでもいいから、とにかく最後は丁寧に対応して、患者さんに気持ちよく帰ってもらえっちゅう話なのです。

予約の都合上、なかなかそこまでできない場合もあると思います。
でも、少し時間を作ってでも最後の対応をする価値があると僕は感じています。

ちょっとの手間で、長い目でみればそこそこ効果がありますので、是非実践くださいな。

 

追伸1:マイナス面もあると意識すべし

今回の記事を読んで、丁寧なお見送りを頑張ってされる先生がいるかもしれません。そうやってすぐに行動することは、とても素晴らしいと思います。

ただ、意識しておいてもらいたことがあります。
それはすべての人に同じようにしていると、マイナス面もあるということです。

 

僕自身、車のディーラーや衣料品店などで、見えなくなるまで頭を下げてお見送りをされたことがあります。

心のこもったおもてなしではあるのですが、僕はどちらかというと苦手です。
されて嫌だとは思いませんが、それがあるからその店が好きになるということはない。

つまり万人受けするものではないし、それを苦痛と感じる人もいるということ。
また、手間の割には売り上げに貢献しない可能性もあります。

なので、できる範囲で、そして状況を見て行う。
これが大事なのかなと僕は考えます。

なんでもそうだと言ってしまえば、そうなんですが(^-^;

 

追伸2:ピーク・エンドの法則

今回の記事は最後が大事やで。という内容でした。
これを心理学用語でピーク・エンドの法則と言うそうです。

ピーク・エンドの法則(ピーク・エンドのほうそく、英語:peak–end rule)とは、われわれは自分自身の過去の経験を、ほとんど完全にそのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)ならびにそれがどう終わったかだけで判定する、という法則である。ピーク以外の情報が失われることはないが、比較には使われない。それには喜びもしくは悲しみの総量、またその経験がどのくらい持続したかですらも含まれる。
引用:wikipedia

ざっくり言うと、ピーク時の記憶と終わりのときの記憶がよく残る。あとはあんまり残っていない。ということらしい。

実際のところ、接骨院内でのピーク時ってわかりにくいです。僕もどこかわかりません。
でも終わりなら、接骨院を出るまでの少しの間と想像できます。

だから、わかりやすいここを狙おうぜ。というのが今回の記事の趣旨です。

 

このピーク・エンドの法則を使った、お土産の渡し方を、メンタリストのDaiGaさんがこちらの記事で紹介しています。この記事をおもいっきり要約すると、

人に手土産を持参で会いにいっても、会ってすぐにそれを渡すな。そうではなく帰り際に渡す。そうすることで、いい印象をその人の記憶に焼き付けることができる。

そうです。これはいろいろな場面で使えそうですね(*’▽’)

整骨院・接骨院集客経営コンサルタント、加藤

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