田舎の接骨院で集客経営を成功させるには

田舎の接骨院だから経営が苦しい。とか、うちは郊外の住宅街だから保険しか受けてくれない。といった質問や相談をよく受けます。

こんなものに答えなんてそもそもないんですが、あえて答えを示すとするならば、田舎だから経営が難しいとか、郊外だから自費治療は受けてくれない。は間違いです。
明確なデータや数字があるわけではありませんが、これまで多くの整骨院を含む治療院を見てきた結果、そうだと言えます。

 

ライバルが多い

僕は大阪に住んでいますし、クライアントの多くも大阪や兵庫など関西圏の整骨院です。だからわかるんですけど、やっぱり他に比べて大阪って難しいんですよ。なんでかってライバルが多い。しかも(というか、だから)無茶苦茶なことしている整骨院も多い。

僕が運営する別のブログで、大阪の接骨院が岡山に攻めていってるらしい。と書きました。
⇒ 全国の整骨院数と自費治療のすすめ

その記事の数字を引用したのがこちら

平成22年の数字ですが
大阪の柔整師数は7,206人。人口10万人に対して81.3人
岡山の柔整師数は552人。人口10万人に対して28.4人

約4倍も違うのです。

ちなみに東京は8,896人。人口10万人に対して67.6人
大阪は激しいわね。そら、岡山に行くのもわかる

 

つまり地方や田舎に比べ、都市部は供給者である柔道整復師が多い。これは患者さんの取り合いになっていると同義語だと考えてもいいはずです。

大阪と岡山で比べると、柔整師の数は約3倍の開きがあるわけですから、あなたの整骨院の両隣に新たな整骨院ができたと同じぐらいの感覚なわけ。
たとえとしてはちょいとおおげさですが、そう遠いたとえではないはず。

こう考えると、都市部(整骨院が多い地域)のほうが経営って難しそうですよね?

これはなにも大阪が難しいから、大阪で整骨院は開業すんなよという意味ではもちろんありません。田舎だから経営が苦しいんだ!などと短絡的な発想にならずにもっと頑張れという意味を込めております。

 

なぜ地方の接骨院経営は難しいと感じるのか?

ほとんどの場合は、難しいという単なる思いこみで、本人がなんにもしてないことが要因なんですが、それを言っちゃあ前に進まないので、少し踏み込んで書きます。

大きな要因の一つは待ちの集客をしているからです。
ようは、看板出しておけば患者さんは勝手に来るだろう。という集客、集患。

これって、ライバルが少ない状態であれば通用したのです。ここでいうライバルとは、接骨院だけではなく、鍼灸院や整体院、そしてリラクゼーションサロンなどです。

 

でも、ライバルが多くなったことにより、近いし安いからという理由であなたの整骨院に来院していた患者さんが、他に流れていっている状態なのです。

もうそうなったら待ってるだけじゃダメなんですね。ちゃんとこちらか、ここに接骨院がありますよ~!うちはこんなことができて、こんな人にぴったりで、こんなふうになれる治療院ですよ~!と叫ぶ必要があるんです。

 

田舎では自費は売れないのか?

これは本当によくされる相談です。確かに自費メニューが売りやすい地域、売りにくい地域は多少存在するでしょう。でも、自費のまったく売れない地域なんてそうそうないと考えて問題ありません。

だって、どこの地域にでも自費だけで頑張っている鍼灸院や整体院が存在し、しっかり売り上げているからです。これは需要が確固たる証拠なわけです。

自費治療が売れない原因は、あなたの問診・説明不足。もしくは、自費を買わない患者さん、安くないと受けてくれない患者さんを集めてしまっているからです。後者は整骨院であれば、ある程度しかたないこともかもしれません。

 

つまり、自費が売りたかったら、高くても買うという患者さんを集める。そしてしっかり問診・説明をする。これができれば理論上は売れます。

で、これを実践するのも、田舎だから難しいということはなく、価値さえあれば高くても買ってくれる人は必ずどこにでも一定数います。そしてその人たちの取り合いをするライバルが少ないのであればそれはチャンスといえるのです。

 

というわけで、田舎だから地方だからといって整骨院経営が難しくなるわけではありません。やるべきことをしっかりやれば、むしろ難易度が低かったりするのです。

とはいっても1院で数億円といったように、大きく売りあげることに関しては、田舎は難しいです。大きく売りあげたければ分院展開していくことになります。
そこはまた別の問題ですので、分けて考えてください。

小規模整骨院1院で、集客経営がうまくいっていない場合は、地域性より前に待ちの集客になっていないかを考え、実践していってくださいね。

 

整骨院・接骨院集客経営コンサルタント、加藤

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